ICTとは「Information and Communication Technology(情報通信技術)」の略称で、ネットワークを活用して情報をやりとりをする幅広い行為全体を指します。ICTと似た言葉にIT(情報技術)とIoT(モノのインターネット)があります。それぞれの違いについて、下記で詳しく解説します。
ITとICTは、どちらも情報をやりとりする技術を指すという点で似ています。ITとは「Information Technology(情報技術)」の略称で、情報に関する技術全般を指す言葉です。ITは「情報技術そのものや技術を取り入れること」という意味で使われることが多いです。それに対し、ICTは「情報技術の活用」を指し、「技術の使い方」という意味で使われることが多いです。
IoTとは「Internet of Things(モノのインターネット)」の略称で、モノがインターネットにつながることを指す言葉です。従来はインターネットに繋がっていなかった冷蔵庫やエアコンなどの家電が、インターネットにつながるようになったことを「IoT化」と表現します。
ICTが情報技術を使ったコミュニケーションという広い意味を持つのに対して、IoTはモノがインターネットに接続される行為そのものを指すという違いがあります。
ICTを導入することで得られる主なメリットを3つご紹介します。どのメリットも企業や組織にとって大きなメリットであり、近年ではICTを導入する企業が増えています。
ICTの導入には、コミュニケーションを活性化させるメリットがあります。「ビジネスチャット」や「オンライン会議」などインターネット上でやり取りをすると、時間や場所の制約が無いため、円滑なコミュニケーションが可能です。
さらにICTを活用したコミュニケーションなら、写真や動画、位置情報などを送信することでより精度の高い情報を共有できます。
ICTを導入することで、時間や場所・人数にしばられないやりとりが可能になり、企業のコミュニケーションが活性化されます。
電話対応など従来型の方法には、「担当者が会社にいる時間しか対応できない」「複数のお客様の同時対応が困難」といった問題がありました。
しかし、ICTを活用すれば、「WEBサイトの問合せフォーム」や「チャットボット」などの活用により、24時間365日、お客からの問い合わせに対応することも可能です。お問い合わせに即座に対応することで、お客様とのコミュニケーションの幅を広げ、企業のサービスの質を向上させます。
生産性の向上も、ICT導入によるメリットの一つです。ICTを活用すれば、従来であれば社内でしか出来なかった作業も、遠隔地から可能となります。
例えば、「情報の電子化」「電子承認フロー」「WEB会議ツール」「業務アプリ」の導入を検討される企業も多いです。
また、ICT導入により、テレワークが可能になれば、通勤時間が削減され、生産性向上やコスト削減にもつながります。そして、場所にとらわれない働き方を実現し、企業の人材確保の幅を広げ、人手不足問題を解消します。
ICTの導入が急激に進んでいる現代では、業種業界を問わず様々なシーンでICTを活用しています。ここでは、身近なICTの活用例をいくつかご紹介します。どの活用例も、私たちの生活を豊かにしているものばかりです。
現在、急激なICTの導入が進んでいるのが学校などの教育現場です。ICT導入の大きな実例に、2021年から始まった文部科学省が推進する「GIGAスクール構想」があります。GIGAスクール構想とは、生徒1人に1台のPCやタブレット端末を与え、それらを用いて授業や実習を行うものです。GIGAスクール構想が始まったことで、Wi-Fi環境やPC・タブレットといったICT環境を持った学校が増えています。
建設現場では、車両管理や建機点検報告をアプリで管理するなどのICT導入が進んでいます。従来は紙媒体で管理していた情報が電子化されたことで、現場と本社との連携や、車両管理の効率化が可能になりました。
製造現場では、膨大な数の製品やその製造工程の管理にICTが活用されています。ICTを導入すれば、製造ラインが自動化され、従業員の負担軽減や生産性の向上が可能です。現在では、ロボットなどを導入し、工場内の設備データを見える化・自動化する製造現場も増えています。
介護や医療の現場でも、介護ロボットを始めとするICTの導入が加速しています。ICT導入の実例としては、介護ロボットの利用や、高齢者の様子を遠隔から確認する「みまもりシステム」などが挙げられます。また、ICTによる情報を電子化すれば、介護施設と医療現場のスムーズな連携も可能です。
防災対策でも、ICTの導入が進んでいます。災害時における交通網の遮断や従来の拡声器によるアナログの情報伝達方法は、以前から問題視されていました。現在では、NTT西日本による避難場所に設置された「防災Wi-Fi」や、NTTドコモによる「エリアメール」など、防災対策にもICTが活用されています。
ICTによる防災対策が整っている自治体はまだ限られていますが、今後より多くの自治体でICTが導入される予定です。
ICTは今後さらに進化し、私たちの生活を変えていくと考えられています。日本では、政府によって「Society5.0」という考え方が推奨されています。Society5.0とは、「サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)」のことです。
しかし現状では、まだまだICTが活用されていないところも多くあります。ビジネスの現場には、システム化しにくい細かな業務が多くあります。まずは、身近なアナログ業務をデジタル化して効率化を図っていくことが重要です。
実際にICT導入を検討する上で、どこから始めれば良いかわからない方も多いかと思います。業務効率化を検討する上で、身近な「アナログ業務」から改善することがおすすめです。
まずは「紙」で管理している情報をデジタル化するとこからICT導入を進めていきましょう。
特に立ち仕事が多くすぐにパソコンに触れる環境にないフィールドワークの現場業務では、まだ紙を使ったアナログな業務が多く残っています。そこでおすすめなのが、携帯性に優れたスマホの活用です。スマホで利用できる業務用のモバイルアプリなら、オフィスから離れた場所で作業する「製造」「建設」「サービス」「宿泊」などのフィールドワークでも報告業務をその場で完結でき、登録した情報をリアルタイムに情報共有することが可能になります。また、PCに不慣れな従業員でもいつも使っているスマホから操作できるので、幅広い年齢層で使いやすく運用に馴染みやすいツールです。
Platioは、業務に合った100種類以上のテンプレートから、プログラミング不要で誰でも簡単に「業務用のモバイルアプリ」を作成できます。
また、初期費用0円、月額2万円から。最短3日で導入可能なため、まずは身近なアナログ業務の改善からICT活用を試してみたい方におすすめです。
ICTを上手に活用することで、コミュニケーションの活性化や業務の効率化などの効果を得ることができます。ここからは実際にPlatioを活用してICT導入に成功した5つの事例をご紹介します。
株式会社小坂田建設様は、道路や林道など幅広い土木工事を行う会社です。同社ではPlatioを用いて「車両・建機点検アプリ」を2日で作成し、車両管理を効率化し故障の予防に役立てています。
紛失や破損リスクがある紙の点検用紙を「業務アプリ」に置き換えたことで、漏れなく効率的に点検管理を行えるようになった上、社員の点検意識が高まり、故障の予防につながっています。
事例の詳細は、こちらから。
ガレージやホースの製造販売、環境・健康事業、ホテル、MaaS事業など多角的に事業を展開する株式会社カクイチ様は、現場の報告を効率化するためのツールとして「Platio」で生産〜納品までの各工程ごとに7種類のモバイルアプリを作成し、150名体制で利用しています。
今まで紙で管理していた現場の作業報告をアプリ上での管理に変更しました。アプリの導入ではペーパーレス化を実現し、データの転記作業や紙管理工数を削減。場所を問わずリアルタイムでの報告が可能になりました。生産現場でICTを活用することで、ミスコミュニケーションやタイムラグが無く、情報を共通管理することができるようになりました。
事例の詳細は、こちらから。
千葉商科大学サービス創造学部の横山ゼミ様では、「データ活用」を研究テーマにデジタル人材の育成を目指しており、ITの専門知識が不要な「ノーコードツール」に着目。
プログラミング未経験の学生らが、ノーコードツール「Platio」を使用し、「イベント受付アプリ」を1時間で作成しました。作成したアプリは学生主催イベントで活用され、ビジネスにおけるデジタル推進の効果や課題などの学びにつながりました。ノーコードツールを活用することで、簡単にICTの導入ができた事例です。
事例の詳細は、こちらから。
社会医療法人石川記念会 HITO病院様は、高度急性期医療を提供しながら、地域の社会インフラとしての役割も担う病院です。
同院では、従来紙で行っていた様々な業務を音声入力やタッチだけの簡単な操作に切り替え、現場での作業が効率化しただけでなく、情報の一元管理を実現。現在では、10種の医療現場アプリで働き方改革を実現し、現場のスタッフの満足度を向上させました。
事例の詳細は、こちらから。
熊本県小国町様は、Platioにより「被災状況報告アプリ」を1日で作成し、災害時の迅速な初動対応を実現しています。小国町は過去の災害発生時、現場の情報を役所にすぐに共有できないなどの問題がありました。
「被災状況報告アプリ」は、現場の被災状態を写真と位置情報を添えて報告可能です。アプリ導入後は、災害発生時も本部のモニターで町全体の被災状況が地図で共有され、素早い状況把握が可能になりました。
事例の詳細は、こちらから。
現在では、業種業界を問わず様々なシーンでICTが活用され、コミュニケーションの活性化や、生産性効率などの効果をもたらしています。
このため多くの企業がICTを導入し、業務効率や生産効率を向上させています。
下記のリンクでは、現場レベルでのICTの導入の仕方を紹介しています。ICTの導入を検討する際は、ぜひご覧ください。
ノーコードのモバイルアプリ作成ツール「Platio」を活用して、短期間で簡単に自社専用のアプリを作成・活用し、業務のデジタル化を業務プロセスの最適化を実現化されているNTT東日本茨城支店様。本動画では、5分ほどで現場の方のインタビューを紹介します。