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「紙とExcelの二重管理」がなくならない理由と、現場DXの現実的な突破口

紙とExcelの二重管理がなくならない理由と、現場DXの現実的な突破口

あなたの職場では、現場で紙に記録してから、事務所に戻ってExcelに打ち込み直す。そんな作業がまだ続いていませんか?

「いつかは改善したい」と思いながらも、システム化する余裕がない。IT部門や社内のITに詳しい人は別の案件で手一杯。そのまま日々の「小さな非効率」が積み重なっていく。これは多くの企業が抱える、現場DXの典型的な悩みです。

本記事では、紙やExcelに依存した業務の課題を整理したうえで、現場に無理なく受け入れられる現実的なデジタル化の進め方と、ノーコードツールPlatio(プラティオ)を導入し、業務アプリを活用して実際に成果が出た企業の取り組みをご紹介します。

なぜ「紙とExcel」はなくならないのか

Excel業務は業界や企業規模を問わず定着しています。その便利さゆえに、「まずExcelで対応する」という運用が積み重なり、気づけばマクロや関数が特定の担当者のみが理解できる"ブラックボックス"になってしまうことも多いことでしょう。少しでも修正が必要になるとExcelに詳しい人やIT部門への依頼が集中する、という悪循環が生まれています。

一方、現場では立ち仕事が多く、パソコンの前に座る時間はなかなか取れません。そのため「まず紙に書いて、後でExcelに入力する」という非効率なプロセスが続いてしまう。これが多くの現場の実態です。

では、こうした状況を改善するにはどうすればいいのでしょうか。「システム化しましょう」と言っても、スクラッチ開発を外部に依頼するには費用も時間もかかります。IT部門が要件をまとめてSIerに発注し、開発・テストを経て現場に展開し、その後も修正が出るたびに再依頼——このサイクルは、動きの速い現場改善にはどうしても合いません。

だからこそ、プログラミング不要で誰もが簡単にアプリを作れるノーコードツールが注目されているのです。

Excel帳票運用に潜む「4つの壁」

ノーコードツールの話に入る前に、まず現場のExcel・紙運用がどれほどの課題を抱えているかを、4つの視点で整理してみましょう。

壁1:紙とExcelの二重入力

現場で紙に書いた情報を、後からExcelに転記する作業。これは「1件あたり平均30分」かかるケースも珍しくありません。しかも、手書き文字の読み間違いや入力ミスが起きやすく、確認・修正の工数がさらに加わります。転記は作業自体に価値がなく、しかも人為的ミスを生みやすいという、最も「やめたい業務」の一つです。

壁2:多様な提出フォーマットへの対応

自治体や取引先ごとに求められる帳票フォーマットが違うため、社内にはExcelテンプレートが増え続けます。バージョン管理が煩雑になり、改修のたびに関係者への周知が必要になる。テンプレートが多いほど、管理コストは雪だるま式に膨らみます。

壁3:リアルタイム性の欠如

情報の集計が週次や月次になりがちなのも、紙とExcel運用の弱点です。経営判断や現場改善に必要なデータが共有される頃には、現場の状況がすでに変わっていたなんてことも起こります。

壁4:Excel台帳の構造的な限界

そもそもExcelは、複数人が同時に編集したり、大量のデータを長期保管したりすることを前提に設計されていません。「最新のファイルはどれ?」「誰かが誤ってデータを消してしまった」といった問題が起きやすく、台帳として運用すること自体に限界があります。

これらの課題について詳しくは、「面倒なExcel帳票作成を自動化!ノーコードで実現する現場DX」でも深く掘り下げています。併せてご覧ください。

解決の鍵は「Excelをなくす」ことではなく「Excelを活かす」こと

こうした課題を前にすると、「もうExcelをやめてシステムに移行しよう」と考えたくなるかもしれません。しかし実際には、Excelで管理している帳票のフォーマットは取引先や監査機関との関係で簡単には変えられないことも多く、現場担当者にとっても長年使い慣れた形式を急に変えることには大きな抵抗があります。

大切なのは、Excelの帳票フォーマットはそのままに、手作業による入力・転記・帳票作成だけを自動化する、という発想の転換です。

具体的な流れはシンプルです。現場での情報収集を「紙」から「モバイルアプリ」に切り替え、入力されたデータを自動的に既存のExcel帳票へ出力する——この「紙からアプリへ、アプリからExcelへ」というアプローチが、現場に無理なく受け入れられる現実的なDXの第一歩です。

モバイルアプリなら、立ち仕事の現場でも作業の合間にスマートフォンでその場から報告できます。写真や位置情報、電子署名なども記録できるため、紙では扱いにくかった情報も一元管理できます。そして、アプリに入力されたデータが自動でExcel帳票に反映されれば、コピペや転記という「価値を生まない作業」はゼロになります。

ノーコードツール「Platio Connect」でできること

この「紙からアプリへ、アプリからExcelへ」というアプローチをノーコードで実現するツールが、Platio Connect(プラティオ コネクト)です。

Platio Connectは、現場業務に最適化されたモバイルアプリをプログラミング不要で作成できるプラットフォームです。作業日報、ヒヤリハット報告、安全点検、棚卸、車両点検など、多様な現場業務に対応した100種類以上のテンプレートが用意されており、数時間〜数日でアプリを作成・運用開始することができます。

アプリで収集したデータは、GUI上のマウス操作だけで加工・変換し、既存のExcelフォーマットへ自動出力できます。写真の貼り付けや自動命名・自動保存にも対応しており、帳票作成の手間を大幅に削減します。

さらに、SAPやkintone、Google DriveやSlackなど100種類以上の外部サービスともノーコードで連携できるため、データを活用する仕組みへ段階的に発展させることも可能です。

重要なのは、IT部門だけでなく現場担当者自身がアプリを作成・修正できる点です。業務の変化に応じてすぐに対応できるため、「改修のたびにIT部門へ依頼する」という悪循環からも解放されます。

実際に成果が出た3社の事例

ここからは、Platio Connectを活用して紙・Excel業務の課題を解決した企業の事例をご紹介します。

事例1|ナブテスコ株式会社(製造業)
— 年間200時間削減・2,400枚ペーパーレス化

製品ごとに作業時間を記録 前回値の時間は自動で入力

様々な機器の「うごかす、とめる」技術を中核とするナブテスコでは、船舶の製造工場における作業日報を紙で管理していました。項目数が多く記入に手間がかかるうえ、受注番号などの記入ミスも発生。製品画像はデジカメで撮影し、手動でデータ移動・ファイル管理を行っており、業務終わりに事務所でExcelへ転記する作業が大きな負担となっていました。

そこでPlatio Connectを導入し、作業日報アプリを作成。基幹システムとデータ連携することで入力項目の約半数を自動反映し、入力ミスと工数を大幅に削減しました。アプリから自動生成されたExcelレポートと製品画像は社内サーバーへ自動保管されます。結果として年間200時間以上の業務削減と2,400枚のペーパーレス化を達成。作業実績の正確性向上により残業削減や工程改善にも貢献しています。

作業日報アプリ

ナブテスコ様の詳しい導入事例はこちら

ナブテスコ株式会社様 現場から全社DXを推進!作業日報アプリで脱アナログと働き方改革を実現

事例2|株式会社フィールド・パートナーズ(建設・安全管理)
— 年間1,800時間削減

株式会社フィールド・パートナーズ、年間1,800時間削減

土壌汚染の調査・浄化工事を手がけるフィールド・パートナーズでは、建設現場での安全パトロール業務を紙とExcelで管理していました。点検記録と是正報告が分断されて転記に手間がかかり、写真管理や報告書作成をExcelで手作業対応していたため、業務が非常に煩雑でした。各現場の記録が散在し、傾向分析や再発防止への活用も難しい状況でした。

Platio Connectで安全パトロールアプリを作成し、業務ポータルとデータ連携することで、点検から報告書作成まで自動化。選択式入力で情報を定型化し、データの分析も容易になりました。年間1,800時間超の工数削減を実現し、安全衛生管理の質と信頼性が大幅に向上。残業時間の削減による働き方改革にもつながっています。

安全パトロールアプリ

フィールド・パートナーズ様の詳しい導入事例はこちら

株式会社フィールド・パートナーズ 様 安全パトロールのアプリ化と報告書の自動作成で、年1800時間を削減

事例3|アイコムソフト株式会社(情報通信)
— 通常3週間以上の開発をわずか2日で実現

アイコムソフト、通常3週間以上の開発をわずか2日で実現

消防・エネルギーなど社会インフラ向けITソリューションを提供するアイコムソフトは、重量センサーで部品・材料の在庫数を可視化する「計量式在庫チェッカー」を展開しています。顧客から「倉庫だけでなく、工場やオフィスからも在庫状況を確認したい」という要望が上がりましたが、スクラッチでのモバイルアプリ開発には3週間以上の工数とコストがかかるという課題がありました。

そこでPlatio Connectを使って、アプリ開発に4時間、データ連携設定に1日という合計2日でモバイルアプリ対応を実現。在庫数に応じたプッシュ通知機能も実装し、在庫切れの未然防止も可能になりました。ノーコードの柔軟性を活かし、顧客ごとの管理項目の追加・変更も容易に行えます。

遠隔在庫管理アプリ

アイコムソフト様の詳しい導入事例はこちら

アイコムソフト株式会社 様 在庫管理システムのモバイルアプリ対応を低コストで実現

DX推進に「完璧なタイミング」はない

「うちはまだシステム化するほどではない」、「もう少し落ち着いたら着手しよう」、そう思っているうちに、年単位で非効率な作業が積み重なり続けます。

現場DXは、大規模なシステム導入からスタートする必要はありません。まず「紙の記録をアプリに変える」「転記をなくしてExcel帳票を自動生成する」というスモールスタートが、最も現場に受け入れられやすく、効果を早期に実感できるアプローチです。

1件あたり30分かかっていた転記作業がゼロになれば、その効果は即座に感じられます。その成功体験が次の改善へのモチベーションになり、やがて現場主導でDXが進んでいく。そのような好循環を作ることが、現場DXを成功へ導きます。

まとめ:Excelを捨てるのではなく、Excelを「活かす」DXを

紙とExcelに依存した現場業務の非効率は、一朝一夕では解決しません。しかし、Excelのフォーマットを活かしながら、入力・集計・帳票作成の手間だけをノーコードで自動化していくアプローチなら、現場の混乱を最小限に抑えつつ確実に成果を出すことができます。

ナブテスコ、フィールド・パートナーズ、アイコムソフトの事例が示すように、「紙からアプリへ、アプリからExcelや他システムへ」という流れを実現したとき、年間数百〜数千時間の業務削減が現実のものになります。

自社の紙・Excel業務の現状を見直したい方、ノーコードによる帳票自動化に興味のある方は、ぜひ下記のホワイトペーパーも参考にしてください。現場DXの具体的なステップと解決策を詳しく解説しています。

Platio編集部 最終責任者:中野

著者画像 中野

2013年にアステリアに入社。制作からディレクションなどPlatioのWEB関連を担当をしています。

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