Platioでは様々な業種、シチュエーションで活用できるテンプレートが100種類も用意されています。本シリーズではその中から選りすぐってテンプレートの特徴と活用方法、カスタマイズのアイディア、ヒントなどを発信していきます。第3弾は「セミナー準備」を紹介します。
このテンプレートは、セミナー準備に関わる資料準備や看板・サイネージの設置など事前準備が必要なタスクを登録し、チェックリストとして管理するものです。
数あるテンプレートの中でも地味な部類で、正直どこが便利なのか、Platioを使うメリットがあるのか、とイマイチしっくりこない方も多いと思います。筆者も最初はそう思いました。しかし、これが使ってみると実にじわじわ効いてくるテンプレートというか、非常に便利な存在であることに気付いたのです。
その理由として、チェックリストをオンラインで管理共有できるツールというものが世の中にありそうでないことがあげられます。個人で使えるToDoリストアプリなら山ほどありますが、複数人で共有して誰かが管理するという仕組みではありません。
Platioの他に何かないかと探してみたとき、一番近いのが会社で使っているグループウェアの「チャットワーク」でした。タスク管理というのがあり、誰かがタスクを作ってチームに共有することができます。しかし1つのタスク内で複数のチェック項目を設定するような機能はなく、単一のToDo設定に近いので、目的のチェックリストとはかなり違うのです。痒い所に手が届くツールがなかなか見つかりません。
セミナー準備のチェックリストなんてExcelで作ってサーバーで共有すればいいと思う方もいるかもしれませんが、ExcelやWordでチェックリストを作って展開するのはとても難儀な作業なのです。Excelでチェック項目が書かれた表だけを作るのならば簡単です。しかしExcelファイル上でチェックがつけられるチェックボックスを実装するには、開発タブを表示させフォームを配置しなければいけません。チェックされた値の集計や管理となると猶更ハードルが高くなります(TRUE/FALSE型の戻り値を条件判定しなければいけません)。そのため多くの人がExcel上でのチェックリストの運用を諦め、横に□を記入しただけの単なる表にして各自が印刷し、その紙にペンで□にチェックしているのが現状です。
セミナーの準備に使うチェックリストを、そのようにExcel~紙運用にした場合どのくらい面倒なのかプロセスを追っていくことにしましょう。
書き出してみると、けっこう時間の無駄ですよね。このやり方では、チェック項目の急な修正や準備が途中まで終わった場合の経過報告などにすぐに対応できません。リーダーとスタッフが離れた場所にいる場合はさらに大変になります。また、紙の紛失の可能性などもありそうです。
その点Platioの「セミナー準備」テンプレートなら簡単で、Excelを開くことなく印刷することもなく、全部スマホやタブレットから完結できます。
ユーザーは2種類あり、セミナーを登録しチェックリストを作るリーダーはLeaderというユーザーでテンプレートにログインします。リストに従って準備するスタッフはStaffというユーザーになります。
Leaderはまず「事前チェックリスト」を作成します。似たようなリストが2つありますが、「事前チェックリスト」はセミナーの登録とチェック項目の編集(日時、サイネージ利用の有無やノベルティ配布の有無)、もう一方の「チェックリスト(スタッフ)」というのは、実際にスタッフが準備をするときに項目に従ってチェックをつけていき編集するものです。この2つが名前もほぼ同じで分かりにいので、カスタマイズして名前を変更してもいいかもしれません。
なお、このテンプレートはLeaderも「チェックリスト(スタッフ)」の項目を編集できるようになっているので、Leaderだけでセミナーの準備をする場合も使えます。StaffでログインしなおさなくてもOKです。
「看板を設置したか」「ノベルティを用意したか」など各項目は1回タップしてスイッチをONにするだけでチェック完了です。各セミナーの準備状況はリアルタイムでStaffにもLeaderにも即時共有されます。
準備が終わったあと、Leaderが最終確認をするのは「事前チェックリスト」の方を使用します。一番下の「設置確認」ボタンをONにするとチェックリストの「マネージャー確認」にチェックが入る仕組みになっています。
このように、このテンプレートを使うことでExcelと紙で運用する場合に比べ、遥かにスマートなチェックリストの運用ができます。
この3つを兼ね備えたチェックツールがありそうでなかったのに加え、さらにスマホを使うので操作性もよく、業務効率がアップすること間違いありません。本テンプレートはPlatioのチェックリストとしての用途メリットも大いに示したものといえます。
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