DX推進の最初の一歩は、特にアナログ業務などの非効率な業務が多い現場に対するデジタル技術を活用した業務プロセスの変革を行うデジタライゼーションが最適です。製造業の現場では、PCよりも携帯性に優れたスマホやタブレットなどのモバイルデバイスを持ち運ぶことが多いため、モバイルデバイスから利用できる業務アプリを活用したデジタライゼーションが合っています。また、プログラミング不要でコードを書かずに業務アプリを作成できる、ノーコードツールを使うことで導入のハードルも下げることができます。
本記事では、業務用モバイルアプリを活用して製造現場の課題を解決した事例を6つと、事例企業が活用している業務アプリ作成ツールをご紹介します。
沖縄商材の小売・卸売、製造事業を展開する株式会社おきなわ物産センター様では、商品の製造量を紙に記入し、週次でExcelに転記・集計したうえで、そのデータを印刷し紙で保管していました。こうした業務の手間を削減し、製造量を見える化することで従業員の生産性向上の意識を高めるため、業務用モバイルアプリを作成し活用することにしました。
同社では、ノーコードの業務アプリ作成ツールを導入し、1日の製造量や1時間あたりの製造量を把握できる「製造日報アプリ」をたった3日で作成。アプリの運用を開始したところ、現場で製造量をすぐに記入できるようになり、1人あたり毎月4時間の工数を削減しています。紙の報告書がなくなりペーパーレス化を推進できた他、グラフで製造量を見える化したことで履歴管理が容易になり、生産性向上に向けた意識改善にもつながるなど様々な効果を得られています。
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ガレージやホースの製造販売、環境・健康事業、ホテル、MaaS事業などを幅広く手掛ける株式会社カクイチ様では、伝票や報告を紙ベースで行っていたために、データ化作業の手間や管理上の不便さを感じていました。また、紙とデータが混在しており情報の一貫性を保つことが難しく、転記ミスによる情報の齟齬が発生していたことも課題でした。
そこでノーコードの業務アプリ作成ツールを導入し、紙の伝票や報告を業務アプリ化することで、ペーパーレス化を進めるとともにデータの転記作業や紙管理工数を削減しています。
さらに、生産〜納品までの各工程ごとに7種類の業務アプリを活用し、伝票入力や報告を紙からアプリにしたことで履歴情報がすべてデータ管理され、情報の齟齬がなくなりトレーサビリティの確保を実現しました。
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大分県を中心に電気設備の設計から施工、保守サービスまで請け負う柳井電機工業株式会社様では、「ITツールを活用して業務のデジタル化を迅速に推進したい」「業務工数を見える化して意識改革につなげたい」といった意識改革を目的として業務用モバイルアプリを活用しています。
同社では、ノーコードの業務アプリ作成ツールを導入し、営業現場の実態を把握する「営業活動報告アプリ」を3日で作成・導入しデータ連携ツールを活用したSFAとの連携も実現しました。
アプリにより営業活動データが蓄積されることで、活動実態や工数が可視化され、工数の意識改革につながりました。
また、現場にいる営業員がワンタップで業務内容や開始/終了時刻等を登録できるため、報告時間の短縮も実現しました。リアルタイムに活動状況を把握できるようになりました。
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素材、部品、機器など幅広い事業をグローバルに展開する京セラ株式会社様では、物流倉庫にて紙のリストを使って毎日在庫の棚卸を行っており、受け渡しのために巨大な倉庫内を移動する必要がありました。また、在庫照合の目視チェックに時間がかかり、人的ミスが発生する点も課題でした。
そこで、これまで紙で運用していた棚卸リストのアプリ化を行うべく、ノーコードの業務アプリ作成ツールを導入。たった1日で「棚卸アプリ」を作成し、すぐに現場で運用を開始しました。
アプリ上で在庫数を共有できるようにしたことで、用紙の受け渡しの手間と移動の時間を削減でき、さらに在庫照合を自動化したことにより目視チェックによるミスがなくなり、在庫精度の向上を実現しました。
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京セラ様では、Platioで棚卸アプリを1日かからずに作成、運用を開始しています。本動画では、事例紹介と実際のアプリ作成を5分でコンパクトにまとめて紹介します。
BtoB分野で多様なニーズに応えるカスタム対応のタブレットなどを提供している株式会社LIMNO様では、ドーム球場2個分の広大な敷地面積を持つために、紙の点検表を忘れた際に取りに戻る時間と手間がかかっていました。また、紙の情報をExcelに転記する作業をなくしたいという課題もありました。
そこでノーコード の業務アプリ作成ツールを導入し、若手社員が中心となり「火元管理アプリ」や「消耗品管理アプリ」といった業務アプリを作成することにしました。
ひとつの業務アプリは約3時間程度で作成され、2ヶ月で20種類の業務アプリが誕生し、今までExcelや紙で行ってきた業務を続々と改善しています。
点検用紙の紛失やムダな移動、転記作業を削減できたほか、現場発の業務改善アプリが続々と誕生したことでDXに対する意識も向上しました。
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「業務用の食品加工調理機」を開発し、日本国内・海外で製造・販売するアサヒ装設株式会社様では、営業担当がチャットツールでCS(カスタマーサービス)部から届く出荷時の送り状の写真を確認し、顧客からの出荷状況の問い合わせに対応していましたが、この時の確認の手間が課題でした。
そこでノーコードの業務アプリ作成ツールを導入し 自社の業務にマッチした「出荷報告アプリ」を3日で作成。送り状の画像を一覧で確認できるようにしたことで、閲覧性・検索性が向上しました。その結果、お客様を待たせず、速やかに問い合わせに対応できるようになり、顧客満足度向上に貢献しました。
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業務用モバイルアプリ を作成する場合、通常はアプリを一から開発する必要があるため、開発できる人材を確保しなければなりません。
しかし、ご紹介したような事例の企業様はいずれも、ノーコード(コードの記述が不要)で業務用モバイルアプリを誰でも簡単に作成できる「Platio(プラティオ)」を活用し、プログラミングやコードを書かずに短期間で自社に合った業務アプリを作成しました。
Platioなら業務に必要な100種類以上のテンプレートが事前に準備されているため、スピーディーに業務アプリを作成でき、初期費用0円/月額20,000円の低価格 導入が可能です。
時間のかかる現場の管理業務。 モバイルアプリの活用による【現場のDX】推進をマンガでわかりやすく解説します。