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DX推進が動物を救う!? ペットフードの食品ロス問題に挑むcocoro

DX推進が動物を救う? ペットフードの食品ロス問題に挑むCOCORO

昨今、社会問題としても取り上げられる食品フードロス。売れ残りや食べ残し、期限切れ食品など、本来は食べることができたはずの食品が廃棄されることを指します。そうした問題を防ぐべく、いまスーパーマーケットやコンビニ、飲食店などさまざまな業態で対策と取り組みが行われています。

そんなフードロスの問題が起きているのは、実はペット業界でも同じ。株式会社こころではペットフードロス削減に取り組む寄付型ショッピングサイト「社会貢献ペット用品店cocoro」を運営することで、課題の抜本的な解決に挑んでいます。

ペットフードを無駄にしてしまう仕組みがある一方で、飼い主がペットフードを買えずにペットの飼育をやめてしまう人がいることも重大な問題。ペットフードロス削減の取り組みから、ペットを救うサービスを運営している株式会社こころで統括マネージャーとして働く鵜飼 剛さんにお話を伺いました。

こころ 鵜飼さん写真

株式会社こころ システムソリューション事業部
鵜飼 剛(うかい・つよし)さん

EC業界6年目、以前はECの運営・代行業務を行っていた。当時、クライアントだったcocoroの想いに強い共感を覚え、入社を決意する。1,000社を超えるEC店舗を見てきた経験を元に、ITの知識を生かしてペットフードロス削減のプロジェクトをゼロから立ち上げる。EC・SNS・Webの幅広い知識を持ち、ブランディングをメインに、サイト制作・各種デザイン・システム構築などの業務を統括。 生まれた時から柴犬と過ごしていた。大の鳥好きで、特にオカメインコ溺愛。愛犬歴は柴犬のバンとヴァン。現在は旅立ってしまい、ペットロス中。

ペットフードの処分を減らすことが、動物たちを救うことに繋がる

倉庫写真
ライター 成瀬さん写真
これまであまり意識したことがなかったのですが、ペットフード業界も食品ロスの課題を抱えているのですね。
こころ 鵜飼さん写真
そうなんです。全体的に1〜3%は廃棄されていることがデータで分かっていて、少なく見積もっても年間6000トンが廃棄されています。
ライター 成瀬さん写真
6000トン!?もっと社会問題になっても良さそうですね…。
こころ 鵜飼さん写真
人が食べる食品にはフードバンクのようなものがあって、余った食品をフードバンクに提供することで恵まれないところに寄付されたり、子供食堂で利用されるという仕組みがあるんですけど、ペットフードの場合はまだ立ち位置的にかなり難しいみたいで。

たとえば家庭で余ったペットフードは廃棄するしかありません。再利用の方法はまだ日本にはないみたいですね。
ライター 成瀬さん写真
そうした中で、こころさんが「社会貢献ペット用品店 cocoro」を運営されているんですよね。こちらはどんなサービスなんですか?
こころ 鵜飼さん写真
ペットフードロス削減に取り組むための ”寄付型ショッピングサイト” なんです。 賞味期限が近いけどまだ安全に食べられるペットフードや、商品には全く問題がなく、外装の打痕などにより販売に至れない、わずかな傷などでも破棄されてしまう高価な商品も多くあります。そうした商品を破棄するのではなく、二次流通として販売しているのが「社会貢献ペット用品店 cocoro」です

低コスト・良品質、スピード重視の次世代型二次流通として、多くのペット飼育者の方に認知してもらいたいですね。
安さの理由は「捨てる」を「考える」
ライター 成瀬さん写真
実は知らないだけで、そういう店があるならぜひそこから購入したい! と思う方は多そうですよね。具体的にはどんな取り組みをされているのですか?
こころ 鵜飼さん写真
賞味期限間近などの理由で店頭での取り扱いが困難なペットフードなどをサイトを通じて二次流通品として安く提供しています。いわゆる ”訳あり品” ですが、そうした販売や購入を通じて、私たちがどのくらいペットフードロスを無くし、動物たちに貢献出来ているのかを可視化する取り組みもしているんです。

一部のホームセンターでは、賞味期限間近の商品を入れたカゴをペットショップの入り口などに置いて「ご自由にどうぞ」と訪れたお客さんに持ち帰ってもらう取り組みも行われているんですが、安全性はかなり難しく、万が一、ワンちゃん猫ちゃんに何かあったとなると、どこが責任を取るのか? は非常にシビアな問題なんです。

そういったことから昔はやっていたけど今はもうやっていないというホームセンターの方もいましたね。ちなみにこういったことは海外では当たり前に行われています。
ライター 成瀬さん写真
そうなんですか! 安心安全を重んじたい気持ちもあるけれど、そういった無駄を出さない消費活動を選びたいという気持ちもある…。 難しいところですね。
こころ 鵜飼さん写真
とはいえ一方で、ペットフードが買えないという理由で、ペットの飼育をやめてしまう飼い主さんもいるんです。だからこそこのペットフードの食品ロスを解決すること、その活動に消費者として協力していくことは、単純に無駄をなくすだけではなく、ペットの飼育にまつわるもっと大きな課題をも解決していくことになると考えています。
ライター 成瀬さん写真
海外ではペットショップで犬や猫を購入することを禁じているところもありますよね。まさに、これから日本でもっと注目されてほしい分野ですね。

”訳あり品” のイメージを払拭するために、テクノロジーを活用

訳あり品
ライター 成瀬さん写真
もともとcocoroのサービス立ち上げのきっかけは何だったのでしょうか?
こころ 鵜飼さん写真
代表の菅沼が以前は園芸ショップをやっていたのですが、そこでペット用品の取り扱いを始め、知り合いの紹介でこうした ”訳あり品” の販売も始まりました。しかしネットショップで出していくとなると、どうしても「怪しい」「危ない」といったイメージがあります。

そこで、どうにかそのイメージを払拭してポジティブに、より幅広い層に広げられるコンセプトにできないか? と代表から相談を受けていたのが私でした。当初は外部のコンサルタントとして会社に関わっていたのですが、自分も動物が好きだし、せっかく素晴らしい事業をしているのだからもっと大きな会社にしたい! という気持ちで私もこの会社に入社したんです。
ライター 成瀬さん写真
実際、入社してからの2年間、今までの道のりはどうでしたか?
こころ 鵜飼さん写真
とにかく業務がアナログすぎてそれを軌道に乗せるのが大変でしたね。
すべて紙の管理で、赤ペンと青ペンを必死に使いこなすような感じで(笑)。商品の賞味期限、商品状態、どれも統一された管理ができておらず、記憶を頼りに在庫から取ってくるという状況でした。

こうした訳あり品を扱うには、商品ごとのJANコード(バーコード)と賞味期限の把握・管理が必要でしたが、この2つの項目に対応できるシステムが無かったんです。なので自分たちでまずは紙とエクセルに記録し、商品の出荷までに、注文点数分のピックアップリストやチェック用紙などトータル200枚ぐらいの印刷業務に毎朝追われていました。

この管理の仕方で会社を大きくするのは無理だと判断して、テクノロジーの力を借りる方向に舵を切りました。最初はバーコードとエクセルのVBAで自分たちで組んだシステムを使っていたんですが、軌道に乗って来た頃に、内部データが消失してしまう事件が起きて…。
ライター 成瀬さん写真
なんと… 聞いているだけで心が折れそう。
これまで蓄積してきた膨大なデータがすべて消えるなんて考えられないですね。
こころ 鵜飼さん写真
もう思い出すだけでつらいですね…。私たちが仕入れる商品は、しっかり仕分け・整理された仕入れ品とは違って、返品された商品や滞留品、倉庫から一度も日の目を浴びることなく廃棄されてしまうような商品など… とにかく中身がごちゃごちゃな状態で入荷されてくるんです。

例えば、ダンボールのパッケージは犬用の商品となっているのに、開けてみたら金魚の餌が入っているとか。そういう状態で商品が入ってくることもよくあるので、仕分け作業が重要なキーになるんですよ。それまで自分たちでメーカーや商品ごとに分けて手入力していたんですが、そのときにちょうどデータが飛んでしまって…。何を入庫したか、どこに入れたのか、期限はいつまでかがすべて分からなくなってしまいました。
ライター 成瀬さん写真
そうしたことから、紙やエクセルでの作業に限界を感じられたんですね。
こころ 鵜飼さん写真
はい。ちょうど世間ではDXが注目を集めていたこともあり、現場のDXを推進しようと誰でもプログラミングなしでアプリを開発できる「Platio(プラティオ)」 を導入して、入荷・入庫・出品・ピック・出荷までを完結できる「倉庫作業管理アプリ」を作成しました

このアプリを使い始めたことで、倉庫のどの場所にいても手元のスマートフォンから在庫状況などの入力作業が進められるようになり、入荷から出荷までのリードタイムは5日から最短2日に短縮することができました
ライター 成瀬さん写真
5日かかっていた作業が2日で! それは大きな変化ですね。
こころ 鵜飼さん写真
はい。紙の出力や管理の工数、パソコンでの入力時間を無くしたことで、非常に効率化されましたね。賞味期限切れによる食品ロス削減も実現できました。

今まで大量に印刷していた検品チェック用紙もなくなったので、ペーパーレス化にもつながっていますし、人的ミスが減ったことで社内でのコミュニケーションにも改善が見られるという思わぬ効果もありましたよ。
作業現場で入力完了、PCまでの移動と待ち時間ゼロ、書類準備と管理工数を削減
ライター 成瀬さん写真
二次流通品を扱うからこその煩雑さをテクノロジーで解決できたのですね。消費者としても「きちんと正確に在庫管理されている」という安心感は重要だなと思います
こころ 鵜飼さん写真
そうですよね。実際、こうした ”訳あり品” でもきちんとデータで管理することで大手のメーカーさんからもご理解を得られて。今は大手3社を主軸に、幅広い企業と取り引きしています。

現場からは、作業情報がすべてアプリで管理されるため、スマホで情報を見ながらスムーズにコミュニケーションできるようになったという声も出ています。また、各従業員の作業スピードがデータ化され、人員配置と受注量の調整ができるようになったのも思わぬ副産物でした。

最近はお客さまからの商品情報の問い合わせ時にも、倉庫で撮影した写真を管理画面から確認し、速やかに回答できるようになっています。
スマホで情報を見ながらコミュニケーション
ライター 成瀬さん写真
より効率化できればと思って始めたDXから、思わぬ副産物もあったのですね!
今後もこうしたテクノロジーを活用して取り組みたいことはありますか?
こころ 鵜飼さん写真
具体的には、今後はAPIを活用しながら、可能な限り人の手を加えなくても作業が進む状態を作りたいと思っています。これまでの手作業もテクノロジーを活用できるところは代替して、必要な人が必要な業務を必要な時間で行える環境づくりに専念したいですね

また倉庫管理作業以外の業務にもPlatioを活用し、勤怠管理や日報、ヒヤリハット報告アプリなどを作って業務の効率化を目指す方針です。作業工数の削減とオートメーション化の体制を社内に浸透させていくことで、より多くのお客さまの期待に応えられるようにしていきたいと思っています!

編集後記

ワンちゃん

ペットフードロス削減の取り組みが、動物たちを救うことになるかもしれない。
そして、テクノロジーがそうした大きな問題解決に現場で挑む人たちを助けることになるかもしれない。ペットとして家族になる動物たちがこれから先ずっと幸せでいられるように、私たちも現場のDXを支える存在でありつづけなければいけないのだなと感じた取材でした。

株式会社こころでは、「社会貢献ペット用品店cocoro」を通じてペットフードロス削減の取り組みを進められています。また購入金額の2%が動物愛護団体に寄付される仕組みも導入されています。ペットを飼われている方やペットフードロス削減に興味のある方はぜひ一度ご覧くださいね!

また、現在「社会貢献ペット用品店cocoro」では、2022年2月22日の”スーパー猫の日”にちなんで、2,222円OFFクーポンが22名様に当たるキャンペーンを開催しています! 期間は2022年2月22日まで。犬・猫・小動物を含む、店内全品の商品が対象です。ペットを飼っていらっしゃる方はぜひこの機会にチェックしてみてください!

SPECIAL COUPON 2,222円 OFF

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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株式会社こころでの「Platio」活用事例は、こちらの記事でも詳しくご紹介しています! 興味のある方はぜひあわせてご覧ください。

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