アプリを制作する上で最も気になる「費用」。実際に作りたいアプリがあっても「一般的な相場がわからない」「アプリ制作会社のサイトでは見積もりベースが多く、費用感がわからず困っている…」そんなお悩みはありませんか?
まずは、気になるアプリ開発の費用の内訳をご紹介します。
アプリ開発費用の内訳には、以下のような特徴があります。
それぞれ詳しくみていきましょう。
アプリ制作費用のほとんどが人件費です。開発のために必要なシステムエンジニアやプログラマーの人数と開発期間を掛け合わせて計算します。システムエンジニアやプログラマーのひと月分の人件費の相場は以下のようになります。
ここでいう「システムエンジニア」は、お客様が求めるシステムや機能をヒアリングし、どのような仕様とするかやその設計方法を考える、アプリを作成する際の全体設計を行う役割のことを指します。
一方で「プログラマー」は、システムエンジニアが中心となって作成した仕様書に基づいて、実際にコードを書いていく技術者の役割となります。
システムエンジニアがプログラマーの役割を担うこともありますが、アプリ制作時には、システムの大枠を設計する「システムエンジニア」と、それを実際にコードで書き作成していく「プログラマー」どちらの役割も必要となってきます。
開発に関わるシステムエンジニアの人数や開発期間が長くなるほど、費用も高くなります。
アプリ制作には、制作時に必要となるパソコンなどをはじめとした機材や設備も必要です。また、開発ツールなども使用しながら進めることもあるため、それらの利用料なども固定費に含まれます。
アプリ制作に必要な機材や設備の例
細かいものも忘れずに計上するようにしましょう。
アプリ制作費用に影響する要素をご紹介します。
前述した通り、制作費用のほとんどが人件費で、開発期間が長くなるほど費用も高くなります。アプリの開発期間が長くなる理由としては以下のようなことが考えられます。
このような特徴があるアプリは、細かい設計が必要になるため、開発期間が長くなります。
他にもアプリの開発期間が長くなる理由については下記の記事でご紹介しているので参考にしてください。
アプリのOSはiOSとAndroidがあり、どちらかのOSを対応するか、両方対応するかによって費用が変わってきます。単純に考えて両方に対応する場合はほぼ2倍の金額がかかると考えて良いでしょう。
先にどちらかのOSをリリースするなど、時期をずらして対応する方法もあるので状況に合わせて検討するのも良いと思います。
また、動作対象の機種 や、対応するOSのバージョンが増えるほど金額が高くなる仕組みです。
アプリの開発方法には主に以下のような方法があります。
アジャイル開発は、「プロジェクトは変化するもの」という前提で大まかな要件を決めたらすぐに開発を始める方法です。仕様変更に強く、追加の開発期間が発生しにくいので比較的短期間で開発を終えられます。
スクラッチ開発は、顧客のニーズに合わせてゼロからプログラミングをして開発する方法で、期間が長くなります。また、多くのエンジニアが必要になるので制作費用が高くなりがちです。
パッケージ開発は、すでにある機能を組み合わせてアプリを作る方法です。既製品を購入するための費用はかかりますが開発期間は短く済み、エンジニア不要で開発できる場合もあるため、結果的に費用を抑えることができます。
作成するアプリの種類によってストア登録の必要性や審査の有無などが変わります。
ネイティブアプリ・ハイブリッドアプリはアプリストアの審査を受ける必要があります。審査に通らなかった場合は修正が必要です。さらにリリースしたらストアの登録費も必要です。アップデートをするには再度審査を受ける形となっています。
アプリの制作費用をアプリの用途別にご紹介します。まずは、費用をまとめて見てみましょう。
費用は最低でも50万円から高額なものは1,000万円以上かかります。さらに、どのようなアプリも相場に開きがあります。費用に差が出る要因も記載しておくので参考にしてください。
EC・ショッピング用アプリの制作費用相場は100〜300万円程度です。ショップにより求める機能が違い、開発費用に差がでます。
通話・メッセージなどのコミュニケーションのためのアプリの制作費用相場は100〜500万円程度です。特にモバイル形式の通話ができるアプリが高額になります。
SNS位置情報系のアプリの制作費用相場は500〜1,000万円程度です。高額になる理由としてはマップなどの位置情報に関する機能や通信機能、それぞれのOSやモバイルデバイスに対応が必要な点が考えられます。
ツール系のアプリの制作費用相場は50〜300万円程度です。ツールごとに用途や規模などが異なるために費用に差がでます。
アプリは制作後も費用がかかり続けます。固定費としてご紹介したサーバー費用やドメイン費用は運用中もかかり続けます。さらに、リリース後にかかる費用としては次のようなものがあります。
リリース後にバグなどが見つかり、不具合の修正が必要になることもあります。また、機能を改善や機能追加、OSのアップデートに対応するための開発をするたびにシステムエンジニアに依頼して追加の開発をしてもらうことになります。
少しでも安くアプリを制作したいと考えている方のために、費用を抑える方法をご紹介します。
費用を抑えてアプリを作成して完成後に使ってみたものの、現場の従業員から修正して欲しいと言われては結果的に開発期間が長くなり費用がかかってしまいます。開発期間を短くするためには、設計の段階で使用目的や欲しい機能などの要件を明確にしておくことが大切です。
Webアプリなら、ネイティブアプリより費用を抑えて制作することが可能です。Webアプリの特徴については、下記の記事でご紹介しています。欲しい機能がWebアプリでも十分賄えるものなら検討してみるのもいいでしょう。
アプリ作成を外注すると費用が高額になってしまうので、アプリ作成ツールを使って自社で作成することで費用を抑えることができます。また、費用面以外にも現場の意見が反映されやすく、使いやすいアプリができるというメリットもあります。
アプリ作成ツールを選ぶ時は、次の点に注目すると良いでしょう。
特に、ノーコード開発でアプリを作成できるツールがおすすめです。ノーコード開発とは、通常アプリ作成で必要なプログラミングコードを書かずにアプリを開発する方法です。すでに開発された機能を部品ととらえて、機能を組み合わせてアプリを作成できるので、「IT人材がいない」「プログラムの知識がない」などの場合でも簡単にアプリ作成が可能です。
ノーコード開発については、下記の記事で詳しくご紹介しているので確認してみてください。
ノーコード開発ができるPlatio(プラティオ)なら、初期費用ゼロ、月額2万円からの低コストでアプリ作成が可能です。運用費も料金プランに含まれているため、スモールスタートで費用を抑えた運用が実現できます。
また、価格が安いだけでなく、開発期間も短いので、「今すぐなんとかしたい」場合でも迅速にアプリ作成〜導入・運用が可能です。
Platioはアプリの様々な業務にマッチする100種類以上のテンプレートがありカスタマイズも容易です。ノーコード開発なら専門的な知識も不要なので、実際にアプリを使う従業員が自分達で使いやすいアプリを作成することが可能です。アプリを使っているうちに不便を感じたら、いつでも修正できる点もメリットです。
Platioについて詳しく知りたい方は、下記のページから確認してください。
時間のかかる現場の管理業務。
モバイルアプリの活用による【現場のDX】推進をマンガでわかりやすく解説します。
アプリ制作費用の相場は、アプリの用途によっても違いますが50万〜1,000万円以上と高額です。費用の内訳はほとんどがシステムエンジニアやプログラマーの人件費で、開発期間が長期になるほど費用も上がります。運用維持や保守にも費用がかかることも覚えておきましょう。また、アプリ作成を制作会社にお願いする場合には、会社によって費用相場が大幅に異なることもあるため、複数の制作会社に見積もりを依頼し、比較検討した上で発注先を決定することをおすすめします。
費用を抑えてアプリを作成する方法はさまざまありますが、おすすめはノーコード開発です。
プログラムの知識がなくても誰でも簡単にアプリ作成が可能なため、実際にアプリを使用する従業員が現場目線の使いやすいアプリを作成できます。また、アプリ完成後の修正や機能の追加にも柔軟に対応できる点もメリットです。
そして、社内のリソースで対応できるため、わざわざプログラマーを手配する必要はありません。短期間で開発が行えるため、アプリ制作費の大半を占める人件費を大幅に抑えることも可能です。
アプリ制作の際には、制作会社だけではなく上記でご紹介したノーコードツールなど、ツールを活用して作成するという方法もあります。費用を抑えつつ、現場で使いやすいアプリを作るために、自分たちの手でツールを活用しながらアプリ作成を行ってみてはいかがでしょうか。
下記ページでは、アプリ作成ツールのおすすめをご紹介しています。それぞれのツールで出来ることや作成の簡単さ・難しさなどもご紹介していますので、ぜひご覧ください。