アプリの開発の流れと、開発にかかる期間を紹介します。ここでご紹介するのは、一般的によく使われている「モバイルアプリ」での作成です。アプリストアなどでダウンロードをし、スマートフォン、タブレットなどのデバイス上で使うことが出来るものがモバイルアプリと呼ばれるものです。
スマートフォンを誰もが持つ時代の中で、モバイルアプリの活用はビジネスにおける集客に大きな効果があります。そのため様々な企業がアプリ開発に力を入れ始めているのも事実です。
そんなモバイルアプリでのアプリ開発について本記事では詳細までご紹介します。
アプリ開発にかかる期間は、開発するアプリの内容によって差があります。一般的には簡単な検索ツールなどで3ヶ月、ゲームなどの複雑なもので1年以上です。また、開発中にトラブルが発生すると想定以上の期間が必要になることもあります。
アプリ開発は一般的に以下のような流れで進みます。
企画段階では課題を洗い出し、アプリでどのように解決するかなどの目的をはっきりさせるために、要件定義を行います。使う技術や開発の形態を決め、見積もりを出します。
設計、開発と進んだら、それぞれのコードが正しく動くのかテストが必要です。アプリストア経由で配布する場合は、ストアに申請を出し審査を受けた上でリリースします。
アプリの開発形態には、フルスクラッチ型とクラウド型の2種類があります。それぞれの特徴を紹介します。
フルスクラッチ型とは、アプリの機能を全て作る開発形態です。
フルスクラッチ型で開発を行うメリットには以下のようなものがあります。
機能の全てを作るため、欲しい機能を自由に実装できるのがメリットです。他のシステムとの連携などもしやすく、理想通りのアプリ作りができます。機能を追加したい、修正したいというときにも対応しやすいです。
また、既存のサービスを利用しないため、提供元サービスが終了してアプリが使えなくなるというリスクがない点もメリットです。
デメリットとしては、以下の2点があげられます。
専門知識のある技術者が必要なので、開発費が高くなります。また、全てを作るため開発期間も長くなりがちです。
クラウド型とは、すでに開発が終わっている機能を組み合わせてアプリを作る開発形態です。
クラウド型で開発するメリットには、以下のようなものがあります。
すでにできている機能を組み合わせるため、短期間でアプリが作成できます。開発期間が短縮できるためコストも下がるのが特徴です。
また、OSのバージョンアップへの対応は、サービスを提供しているプラットフォームが一括で行います。アプリの運用担当者の負担が増えることはありません。
クラウド型でアプリを開発する際のデメリットは、自由度が低いという点です。すでに開発されているものを部品として組み立ていくため、基本的には提供されている機能の範囲内でアプリを作成します。求める機能がテンプレートにない場合もあるでしょう。
また、独自の機能も搭載しにくく、オリジナリティのあるアプリを求める方には不向きです。
アプリ開発に予想以上の時間が必要になることもあります。開発期間が長くなってしまうのは、次のようなことが原因です。
アプリ開発の流れで紹介したように、開発の企画段階でアプリを作成する目的を決定します。目的以外の機能を詰め込むと、設計に時間がかかりすぎてしまうこともあります。
機能を詰め込むことで工数も増え開発難易度も上がることが、アプリの開発期間が長くなる原因です。
アプリの開発途中にトラブルが発生すると、開発期間が長くなります。トラブルには以下のような例があります。
企画段階の要件定義があいまいなままだと、開発途中に機能を追加したり仕様を変更したりする必要が出てきます。
アプリストアを通じてアプリを配布する場合、アプリの審査を受ける必要があります。アプリが審査に通らなかった場合は開発のやり直しが必要になるため、開発期間が長くなります。
場合によっては、審査が通らなかった理由が明確ではなく、原因探しから始まることも多いです。
アプリの作成を外部に依頼した場合に起こりやすいのが、企業担当者とアプリ開発者との完成イメージのずれです。企画や要件定義の話し合いがうまくいっておらず、アプリが完成してみたら現場が求めていたものと違ったということはしばしばあります。またこの求めていたもののずれにより、開発期間が伸びてしまうということも多々発生します。
また、アプリの開発期間が長いと、その間に現場の業務フローが変わってしまい、アプリに求める機能が変わることもあります。アプリの完成後に修正が必要になり、さらに開発期間が長くなるという悪循環が起きてしまいます。現場が求める機能をアプリに盛り込むには業務を深く理解するため、現場への十分なヒアリングと議論が必要です。
現場で使いやすいアプリを最初から作るだけでなく、現場に合わせてアプリを変えていくことも重要です。運用途中でも修正が可能なアプリなら、いつでも現場に合ったアプリへ作り変えることが出来、現場で使いやすいアプリ政策にもつながります。
社内にアプリやIT担当者など専門知識のある人がいないため、現場の意見や状況をアプリ開発チームと正しく共有できず、開発期間が長くなる場合があります。
アプリの開発を予定期間内に終了させるために、次のようなポイントを押さえておきましょう。
あらかじめ、アプリの開発期間を決める際には余裕を持ったスケジュールにしておくことが重要です。余裕のないスケジュールに設定しておくとトラブルがあった際に対応できないだけでなく、企画段階の話し合いの時間を削ってしまうなど、後のトラブルにつながるような時間の節約をしてしまうこともあります。
短期間でアプリを開発したいのなら、クラウド型のように開発工数のかからない方法でアプリを作成する方法を選ぶこともおすすめです。また、機能を限定的にしてスモールスタートでアプリ化すると現場の混乱も少なく済みます。
ノーコード開発とは、プログラミング・コードを書くことなく、アプリなどを作成することです。テンプレートを元に機能を組み合わせて開発するため、プログラミングの専門知識がない人も簡単にアプリ開発ができます。現場の担当者もアプリの作成ができるので、現場の状況や意見を反映した使いやすいアプリができます。
また、コードを書く必要がないので短期間で開発可能です。前述した通り、簡単なアプリでも開発期間は3ヶ月程度かかりますが、ノーコード開発なら短期間で業務アプリの作成ができます。
短期間で開発できるので、低コストでの作成が可能です。限定的な機能で小規模に使用するアプリの作成も可能で、スモールスタートが実現します。
ノーコードで業務アプリを作成できる「Platio(プラティオ)」は、ビジネスの現場で使いやすいテンプレートを100種類以上用意しています。具体的な導入事例を紹介します。
素材や部品、機器などをグローバルに展開する京セラ株式会社は、物流倉庫の棚卸しを紙のリストを使って行っていました。巨大な倉庫内での作業のため、リストを受け渡すための移動で時間がかかったり、目視でのチェックで人為的ミスが起こることも課題でした。
そこでPlatioを使って棚卸用アプリを作成し導入。棚卸しが効率的に行えるようになっただけでなく。在庫の精度が上がり業務全体が改善しました。初期投資が不要な点やIT知識に不慣れな人でも使いやすいアプリを短期間で作成できる点が選定のポイントとなりました。
事例の詳細についてはこちらのページをご覧ください。
倉敷美観地区でホテルや体験施設、お土産ショップを運営する株式会社倉敷アイビースクエアでは、宿泊システム導入によるペーパーレス化を実現していました。しかし、遺失物管理や施設点検などの細かい業務は紙のまま運用しており、業務効率化を進めるためにはDXの推進が課題となっていました。
そこでPlatioを導入し、業務にあったアプリを3日で作成。繁忙期には月に100件以上の遺失物が届けられることもありますが、場所を問わずスマホで手軽に報告が可能になり、お客様からの問い合わせにスムーズに対応できるようになりました。結果として顧客満足度の向上にも繋がっています。
事例の詳細についてはこちらのページををご覧ください。
このように「物流」「製造」「サービス業」「自治体」など様々な業界の業務効率化にPlatioが活用されています。その他事例は是非こちらのページをご覧ください。