
配送日報アプリとは、ドライバーが配送や運行の記録をスマートフォンでその場に入力・報告できるアプリです。紙の配送日報への手書きや、帰社後の事務所での入力をなくし、写真や位置情報も添えて、運行状況を事務所とリアルタイムに共有できます。本記事では、そのアプリをノーコードで作る手順を解説します。
配送日報は、運送・物流の現場に欠かせない記録です。しかし多くの現場では、いまだにドライバーが紙に手書きし、帰社後に事務所でExcelへ転記しています。この二度手間は、ドライバーと事務所の双方に負担をかけ、貴重な時間を記録作業に奪っています。人手不足が深刻な運送業界では、この負担の軽減が喫緊の課題です。本記事では、配送日報アプリでできること、作り方の4ステップ、導入のポイントまでを、運送・物流のご担当者にもわかりやすく解説します。ドライバーの手書きや帰社後の入力に悩む方は参考にしてください。
配送日報アプリは、これまで紙やExcelで管理していた配送日報を、スマホやタブレット上で記録・共有できるようにする仕組みです。配送先や納品時刻、積み下ろしの状況、走行距離、荷物の状態などを、ドライバーがその場で入力できます。入力した内容はクラウドに集約され、事務所からもすぐに確認できます。
配送日報だけでなく、運転日報や運行記録、日常点検、配送先での受領記録など、ドライバーが現場で記録する業務であれば幅広く応用できます。紙とペン、そして帰社後の入力作業を、一つの流れにまとめられるのが特徴です。記録するその場で完結するため、記録のためだけに事務所に立ち寄る必要もなくなり、直行直帰もしやすくなります。
作り方を見る前に、紙の配送日報で起きがちな課題を整理しておきましょう。多くの現場が共通の悩みを抱えています。
ドライバーは運行中に紙へ手書きし、帰社後にその内容を事務所でExcelへ入力し直します。この二度手間は、ドライバーの拘束時間を延ばし、残業の原因にもなります。運行後の疲れた状態での入力は、ミスも起こりやすくなります。人手不足が続く運送業界では、この事務作業の負担が働き方の面でも課題になっています。
走行中の手書きは、記入漏れや読みにくい字になりがちです。後から事務所で確認しようとしても、内容が正確に読み取れないことがあります。記録が曖昧だと、配送のトラブルが起きたときの確認も難しくなります。「いつ、どこに、何を、どんな状態で届けたか」が正確に残っていないと、取引先への説明にも困ります。
紙やExcelの日報を、月次でまとめたり、車両・ドライバーごとに集計したりする作業には手間がかかります。データがバラバラだと、運行の実態を分析して改善につなげることも難しくなります。管理側の負担も小さくなく、集計に追われて本来の管理業務に手が回らないこともあります。
配送日報アプリを使うと、こうした課題を一つずつ解消できます。代表的にできることを見ていきましょう。
配送先での納品や積み下ろしのタイミングで、その場でスマホに記録できます。時刻や位置情報は自動で残せるほか、荷物や納品状況の写真も添えられます。帰社後にまとめて入力する必要がなくなり、記録の負担とミスを同時に減らせます。配送先での受領サインや、荷物の状態を示す写真もその場で残せるため、報告の質も高まります。
入力した配送日報は、その場でクラウドに保存され、事務所からリアルタイムで確認できます。運行の状況や配送の完了が事務所からすぐに分かるため、「もう届いたか」といった取引先からの問い合わせにもその場で答えられ、次の指示も早く行えます。ドライバーの帰社を待たずに状況を把握できます。遅延やトラブルにも早く気づけるため、取引先への連絡や配車の調整も先手を打てます。
記録した日報はデータとして蓄積されるため、車両やドライバー、配送先ごとの集計・分析が簡単に行えます。走行距離や配送件数の傾向をつかめば、運行の効率化やコスト削減、適正な配車の検討にも活用できます。データにもとづく改善が進めやすくなります。月次の集計作業も大きく軽くなり、これまで集計に使っていた時間を、運行の改善やドライバーのフォローに回せるようになります。
配送日報だけでなく、運行前後の点呼やアルコールチェックの記録も同じ仕組みで扱えます。運行にかかわる記録を一つのアプリにまとめれば、ドライバーは複数の紙やシステムを使い分けずに済みます。記録が一元化されることで、管理側も運行の全体像を把握しやすくなり、法令で求められる記録の保管や確認もスムーズになります。ドライバーが使うアプリを増やさずに済む点も、定着のうえで重要です。
ノーコードツールを使えば、配送日報アプリはプログラミングなしで作れます。基本の流れは次の4ステップです。
一つ目は、記録する項目を決めることです。配送日・ドライバー名・車両・配送先・納品時刻・走行距離・荷物の状態・備考など、自社の日報に必要な項目を洗い出します。ここで項目を欲張りすぎず、現場が入力しやすい最小限から始めるのがコツです。
二つ目は、テンプレートをもとにアプリをつくることです。ノーコードツールの日報テンプレートを選び、洗い出した項目に合わせて入力画面を調整します。
三つ目は、入力しやすい形に整えることです。選択式の入力や写真・位置情報の記録を取り入れ、走行の合間でも素早く入力できるようにします。
四つ目は、現場で試して整えることです。実際にドライバーに使ってもらい、使いにくい点を調整します。小さく始めて、うまくいけば対象を広げていきます。
ドライバーが使い続けられるかは、入力の手軽さで決まります。配送先や車両はリストから選べるようにする、よく使う値は初期値にしておく、写真や位置情報はワンタップで残せるようにするなど、入力の手間を減らす工夫を最初から組み込むことが大切です。運行中の限られた時間でも負担なく記録できる形にしておくと、定着がぐっと進みます。
「アプリを作る」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、近年はプログラミングの知識がなくても、自社に合ったアプリを手軽につくれるツールがあります。
その代表がノーコードツールのPlatio(プラティオ)です。日報のテンプレートを選び、自社の項目に合わせて調整するだけで、配送日報アプリをすばやく用意できます。写真や位置情報の記録にも対応し、初期費用は不要で、月額2万円台から始められます。配送・物流の業務改善については、配送管理のデジタル化もあわせて参考にしてください。
その紙の配送日報、写真を撮るだけでアプリの形になります。 Platioの「AIアシスト機能(ベータ版)」なら、いま使っている紙の日報やExcelを画像・PDFでアップロードするだけで、AIがアプリのベースをすばやく自動生成します。プログラミングの知識は不要で、生成後の項目の追加・変更も簡単です。まずは無料でお試しください。
蓄積した配送日報のデータは、社内の各種システムとノーコードで連携できるPlatio Connect(2022年発売)を使って、運行管理や基幹システムへ渡すこともできます。現場で記録したデータを、全社の運行管理や請求業務にそのまま活かせるようになります。
配送日報アプリを定着させるには、選び方にもコツがあります。まず、ドライバーが直感的に使えるかです。運行の合間や配送先で素早く入力できる操作性でないと、現場では使われません。文字入力を減らし、選択式や読み取りで済む設計だと負担が軽くなります。
次に、電波の届きにくい場所でも使えるかです。トンネルや山間部、地下などでも記録できるよう、オフライン入力に対応しているかを確認しましょう。あわせて、自社の日報の項目に合わせられるか、データの集計や既存システムとの連携に対応しているかも、業務全体の効率化を考えるうえで大切です。無料で試せる期間があれば、現場に合うかを確かめてから導入できます。導入後に困ったときに相談できるサポート体制があるかも、長く使ううえで確認しておきたい点です。
配送日報アプリは、モノを運ぶさまざまな業種で役立ちます。たとえば、一般貨物やルート配送の運送会社、宅配・ラストワンマイルの配送、建設資材や生コンの運搬、食品や医薬品の配送、引っ越しや設置作業をともなう配送などです。いずれも、ドライバーが現場で記録を残す必要があり、その記録をいかに手早く正確に残すかが課題になります。
とくに、ドライバーの人数や配送件数が多い、事業所とドライバーが離れて動く、配送先での証跡(受領・写真)が求められる、といった場合ほど、その場で記録できるアプリの効果が大きくなります。まずは、手書きと帰社後の入力で最も負担が大きい日報から着手すると、効果を実感しやすくなります。
実際に、配送日報や運行記録をアプリ化して効率を高めている企業は数多くあります。ワイ.イー.サービス(運輸・物流)は、配送報告をアプリ化し、ドライバーの記録と事務所への共有をスムーズにしました。手書きと帰社後の入力に頼っていた業務が、その場で完結するようになり、ドライバーの負担軽減につながっています。
また、洛西貨物自動車(運輸・物流)は、配送記録をアプリ化し、現場での記録と共有を効率化しました。ドライバーの日報をデジタル化する取り組みは、運送・物流の現場で広がっています。どちらの事例も、ドライバーが使いやすい形にこだわった点が定着につながっています。自社に近い事例は、下記の事例集でも詳しく紹介しています。
Q. プログラミングの知識がなくても作れますか。
A. ノーコードツールを使えば、プログラミングの知識がなくても配送日報アプリをつくれます。テンプレートを自社の項目に合わせて調整するだけで、担当者自身が作成・改善できます。
Q. 電波の届かない場所でも記録できますか。
A. オフライン入力に対応したアプリを選べば、電波のない場所でも記録でき、通信が回復したときにデータを送信できます。トンネルや山間部、地下の駐車場などを走る配送でも、記録が消えず安心して使えます。
Q. 何から始めればよいですか。
A. まず記録する項目を決め、テンプレートをもとにアプリをつくって、一部のドライバーや車両で試すのがおすすめです。効果を確かめながら対象を広げると、無理なく全体へ定着させられます。
配送日報のデジタル化、まずは無料で試してみませんか。 Platioは100種類以上のテンプレートに加え、テキストや帳票の画像からアプリのベースを自動生成する「AIアシスト機能(ベータ版)」も利用できます。プログラミング不要で、ドライバーがその場で記録できる配送日報アプリをすぐに体験できます。
配送日報アプリは、ドライバーが運行・配送の記録をスマホでその場に入力・共有できるようにする仕組みです。紙の手書きや帰社後の入力をなくし、記録の抜けやミスを防ぎ、事務所とリアルタイムに状況を共有できることで、ドライバーと管理側の双方の負担を減らせます。
ノーコードツールのPlatioなら、項目を決めてテンプレートを調整するだけで、配送日報アプリを現場自身が手軽につくれます。初期費用は不要で、まずは一部のドライバーや車両から小さく始められます。配送日報の手書きや転記に課題を感じているなら、まずは一部の車両やドライバーからでも、アプリ化を検討してみてはいかがでしょうか。