Platioの便利な機能や新しくリリースした機能などを、Platioオススメ機能として、紹介していきます。
第1回目は、管理者ユーザーと従業員ユーザーで同じレコードを扱いたいけど、それぞれのユーザーで表示/入力できるフィールド(項目)を切り替えたい時に使える副データポケットとフィールドの表示/非表示について、紹介します。
まず、Platioの用語を簡単におさらいしましょう。
ミニアプリとは、Platioで作成するアプリのことで、モバイル端末上で各種ストアからPlatioアプリをインストールすると、作成したミニアプリを使用することができます。
データポケットとは、ミニアプリ内でデータを管理する単位のことで、データポケットごとに入力・閲覧できるフィールドを設定できます。
では、今回のテーマ「副データポケット」について、紹介していきます。
副データポケットとは、主データポケットと同フィールドを持つデータポケットです。
副データポケットは、最終的に1つのレコードとして扱いたいが、アプリ上ではユーザーによって見せ方を変える、あるいは入力できるフィールドを制限するという使い方ができます。
副データポケットを使うことで、例えば、社員とマネージャーで1つのレコードで入力できるフィールドや表示されるフィールドを分けたりすることができるようになります。
どのような場面で使うのか、テレワーク申請ミニアプリを例に、簡単に説明します。
社員がテレワーク申請を入力すると、マネージャーはそのレコードを参照しながら、マネージャー専用のフィールドを入力し、レコードを更新することができます。その結果、テレワーク申請のデータポケットには、社員の申請内容とマネージャーの承認状況が1つのレコードとして保存/蓄積されるようになります。
テレワーク申請ミニアプリで副データポケットを使うためには、まず、社員用にテレワーク申請を行う主データポケットを作成し、それを元に、マネージャーがテレワーク申請の内容確認や許可などを行う副データポケットを作成、社員用、マネージャー用のデータポケット毎にフィールドの表示・非表示や入力可否を設定します。
社員用の申請画面
マネージャー用の確認画面
次に副データポケットの作り方を紹介します。
副データポケットの作り方は簡単で、副データポケットを作成したいデータポケットを開いて、「関連データポケット」内にある”副データポケットを追加”を選択、データポケットのタイプを選んで、[追加]ボタンをクリックします。
※ 詳細は、Platio Studioガイドの52ページ 「副データポケット」を参照してください。
ここから、フィールドの表示/非表示などを設定できる「シーンの編集」について、紹介します。
社員とマネージャーが使うデータポケットで表示や入力できるフィールドを設定するには、各シーン(新規/表示/編集)の右上にある設定(歯車アイコン)で行います。
フィールドを表示したくない場合は「なし」、フィールドに値を入力させたい場合は「入力」、フィールドに値を入力させず、表示させたい場合は「表示」に設定します。
ここで注意しなければならないのは、初期値などで他のフィールドを参照する設定を行っている場合です。
例えば、他のデータポケットで管理されているアプリのユーザー名から名前を取得して表示させる時や、他のフィールドに入力された値を使って計算する時などです。
Platioはフィールドに値を入力されたタイミングで、フィールドに設定された初期値や式が動作しますので、上記のような動作をさせたい場合は、フィールドの設定で「変更不可」にチェックをいれて、シーンの設定では、「表示」ではなく、「入力」にする必要があります。
Platioは、データポケットに入力された値を使って、計算し、計算結果を算出することもできますが、計算結果をデータポケット上に表示したくないこともあると思います。
シーンの設定で「なし」にすると、データポケットでは、そのフィールドが存在しないことになり、値の入力や表示はもちろん、計算させることもできません。シーンの設定は「入力」のまま、フィールドを表示させたくない場合は、どうすれば良いか…実は裏技?があります!
フィールドの「高度なプロパティを表示」をクリックすると、[条件付き表示]という設定項目が表示されます。[条件付き表示]を”式”に設定し、[式]に”false”と入力することで、計算結果など、 アプリのユーザーに見せたくないフィールドを隠すことができます。
今回は、副データポケット、フィールドの表示/非表示と注意点、意外と便利な隠しフィールドの設定方法を紹介しました。
これらをお使いいただくことで、使い勝手の良いミニアプリを作成できるのではないかと思いますので、ぜひ、試してみてください!
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